最近観る映画はどれも大当たり 「チャッピー」よかったぁ
映画「チャッピー」は、企業でロボット警官を開発し成功したエンジニアが、今度は芸術を解し学習して育つロボットを独自に研究開発したが、チンピラギャング夫婦にそのロボットを奪われて、、というSFアクションなんだけどどこかコミカルにも感じるストーリー。
稼働したてのロボットはまだ何もインプットされてなく子供と一緒なので、色々と教えこまないとならず、悪い事を教えればチンピラの様になるし良いことを教えれば優等生のようになっていく。その中でチンピラのかみさんがロボットをチャッピーと名付け我が子の様に思って母性全開になる所とか結構泣けます。
面白おかしくバイオレンスでハートウォーミングでありつつもただではすまない「第9地区」なんて映画を撮った監督のこと、心に引っかかってくるキーワードが幾つもあります。
まず舞台となっている「南アフリカ」と学習のために出てくるブラックシープという絵本の意味するもの。富裕層と低下層の落差。体制と反体制。自立型ロボットの是非。マッチョとオタク。
そうした対立の関係性を背後に無垢なチャッピーは学習しつつ周囲の思惑に巻き込まれ大きな事件に発展していきます。
通常のパターンですと発展した大きな事件の中で反体制のオタクが体制側のマッチョに一泡吹かせて大団円「やぁ、ちょっと面白かったね」なんて終わるところなのですが、もうひとつ重要な「意識」というキーワードの出現により、ワタシの想像の斜め上に物語が着地しとてもヘンな気持ちになりました。
このヘンな気持ちは今うまく表現できないのですが、決してバッドエンドということでも理解しがたいものでもなく、ストーリーのその先を想像するのに頭の中で色んな整理が必要になるということでしょうか。何度か繰り返し見たくなる映画ですね。
決して難解だとかそういうことでなくエンタメとして楽しめる映画ですが、結構深いということです。
ここのところ良い映画に当たっていてうれしいな。オススメ。面白いです。
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