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June 21, 2015

映画 海街dairy

Umimachiposter2 撮影が発表された時から必須で観なければと思っておりました。
 原作はいわずもがなで良いですし、是枝監督の作品は「誰も知らない」も「そして父になる」もまだ観ていないのですが「あるいてもあるいても」を観ているのでがっかりすることは絶対にないって変な確信みたいなものがあったんです。
 そうするとね、ワタシもいい年を重ねちゃっているので涙もろくなってて、広瀬すずが焦燥した顔で画面に現れるだけでもう泣きのスイッチが入っちゃうんですね。いいお客さんですね。
 大変失礼な言い方ですけど、子犬とか子猫を「かわいいなぁ」っていつまでも見続けていられる感覚で美人四姉妹の生活ぶりがを堪能出来てしまうのですが、「いやいやそれはイカン」と改めてじっくりみると、いかに細かく突き詰めて演技なり映像を作り上げているかが感じられて二度美味しい映画なんじゃないだろうかと賛美いたします。なんかいつまでも観ていたかった映画。
 カメラがいいんですよ。鎌倉の四季が裏テーマになっているけど、グランドのシーンとかは秋の山の匂いが鼻腔に広がる気がしたもの。そう。ワタシは鎌倉で社会人になるまで育っているので、観光案内みたいなのでなく肌に実感された鎌倉の空気がよく出てるなぁって。カメラマンはリリー・フランキーと深津絵里のドラマ仕立てのCMを撮った瀧本幹也ですね。凄いですね。
 あとやっぱり女優の演技。家を飛び出した大竹しのぶ扮する母親と綾瀬はるか扮する長女には確執があるんだけど、次女と三女はやさしいお母さんの印象だけが残っているので久しぶりの再会はうれしいはずなんです。そのときの長澤まさみと夏帆の表情といったら本当に子供に戻っちゃったみたいな喜び方をしたりとか、ほんの一寸のシーンなんだけど感情の動きがよく表現されていて、これもひとつ是枝監督の指揮采配によるものなのでしょうが、舌を巻きます。
 じんわりじんわりと「ああよかったなぁ」と思えた映画でした。

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June 08, 2015

最近観る映画はどれも大当たり 「チャッピー」よかったぁ

Chappieneill_blomkampposter002 映画「チャッピー」は、企業でロボット警官を開発し成功したエンジニアが、今度は芸術を解し学習して育つロボットを独自に研究開発したが、チンピラギャング夫婦にそのロボットを奪われて、、というSFアクションなんだけどどこかコミカルにも感じるストーリー。
 稼働したてのロボットはまだ何もインプットされてなく子供と一緒なので、色々と教えこまないとならず、悪い事を教えればチンピラの様になるし良いことを教えれば優等生のようになっていく。その中でチンピラのかみさんがロボットをチャッピーと名付け我が子の様に思って母性全開になる所とか結構泣けます。
 面白おかしくバイオレンスでハートウォーミングでありつつもただではすまない「第9地区」なんて映画を撮った監督のこと、心に引っかかってくるキーワードが幾つもあります。
 まず舞台となっている「南アフリカ」と学習のために出てくるブラックシープという絵本の意味するもの。富裕層と低下層の落差。体制と反体制。自立型ロボットの是非。マッチョとオタク。
 そうした対立の関係性を背後に無垢なチャッピーは学習しつつ周囲の思惑に巻き込まれ大きな事件に発展していきます。
 通常のパターンですと発展した大きな事件の中で反体制のオタクが体制側のマッチョに一泡吹かせて大団円「やぁ、ちょっと面白かったね」なんて終わるところなのですが、もうひとつ重要な「意識」というキーワードの出現により、ワタシの想像の斜め上に物語が着地しとてもヘンな気持ちになりました。
 このヘンな気持ちは今うまく表現できないのですが、決してバッドエンドということでも理解しがたいものでもなく、ストーリーのその先を想像するのに頭の中で色んな整理が必要になるということでしょうか。何度か繰り返し見たくなる映画ですね。
 決して難解だとかそういうことでなくエンタメとして楽しめる映画ですが、結構深いということです。
 ここのところ良い映画に当たっていてうれしいな。オススメ。面白いです。


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