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April 19, 2014

石田徹也展

Ishidatetuya 石田徹也の作品は雑誌や本の表紙になったりしているので見かけた事がある方もいるでしょう。今、平塚美術館でその展覧会が行われています。初期の作品から31歳で生涯を閉じるまでの作品と創作ノートの展示です。
 カッチリとした遠近法とマンガ的にデフォルメされた人物、そして社会の中での不安感を中心としたストレートなメッセージテーマで描かれた初期作品はどちらかと言うとイラストレーターの風刺画といった印象で、ノートの本人の言葉から察するに自虐的ギャグに近い意識の上で楽しんで描いていたと思われるのですが、ワタシにはブラックな加減が痛く刺さって心地良いものではなかったし、ずっと観ていたいと思いは起こりませんでした。
 しかし彼の中でメッセージ・テーマで作品を作るのをやめよう、ただ自分の好きに絵を描こうと決めた時期があり、それ以降の作品から面白く感じられるようになったのは興味深い体験でした。なんだかホントに笑いながら観てしまったし、じっくり観ていたい気になる絵になっているんです。多分それは、メッセージが強いと絵は単なる伝達手段としてだけ機能してしまうために、伝わった瞬間に絵はその役割を終えてしまうからなのかもしれません。そんな事を教わったような体験でした。
 また芸術とイラストの線引きとか色んな事を考えてしまったな。自分に答えはないんですけどね。


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