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March 10, 2014

そうだホテイさんのことも書いておこう

 えー、なんでそんなことを言っているかというとやっぱりストーンズ後の呑みの席で嫌でも話題に上がったからですね。スペシャル・ゲストとしてストーンズのステージに上がった日本人。そりゃそうなんだ。なんで話題になってるか分からない人もいるでしょうから蛇足ながら説明しますと、ホテイはストーンズとプレイスタイルが違ってるしストーンズ影響を受けたなんて公言しているのを聞いたこともなかった。だいたい「暴威」が世に出る前からずっと日本にストーンズシンパを公言してきたバンドなりギタリストがいたわけで、そんな人たちをストーンズファンは愛してきたし、心情的にそうした人にストーンズのステージに立ってもらうことが昔から同じようにストーンズを愛してきた人の心を投影して感動を呼ぶだろうということなんです。
 その心情は極めて美しく正しいんだけど、タンティーノのサントラで既に世界規模の認知度を持ち現在ロンドンを基盤にグローバルに活動している第一線のロックミュージシャンとしてホテイを選んだストーンズが、我々の想像を超えて凄い選球眼を持っているってことですね。多分選ばれたホテイ本人もびっくりしたろうし。でもワタシはとっても腑に落ちる人選でした。ヤられたぁって感じ。
 少し前にみたTVのホテイはロンドンで背水の陣を敷いて世界に向けて挑んでるって内容のもので、なかなか辛そうだった印象あり、だからこそ今回の人選はワタシは心情的にもよかったじゃないですかと言いたいのですわ。感動。
 かく言うワタシもホテイのことは街角に流れるスマッシュヒットの曲や今井美樹というキーワードくらいしか知らなかったけど、数年前にチャーとの共作インストでワタシの想像を超えたフレーズを聴きギタープレイの進化を認識した次第。いい曲ですし、いい演奏ですよステレオキャスター。

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March 09, 2014

ストーンズ2014来日騒ぎもなんとか落ち着き

Img_0577 ストーンズが?回目の来日公演を終えて次の国に旅立ちました。えーっとスティールホイールにブードゥーにバビロン、リックス、ビガバンそうか6回目だったか、結構来てくれているじゃないですか。ありがたい。
 総括結論から言うと、リサやチャック・リーヴェル、ダリルにミック・テイラー達みんな含むローリング・ストーンズバンドのチームワークによる大団円だったのではないかと思います。そう、そういったチームワークが垣間見える所がライブバンドと呼ばれる所以で、ストーンズは昔からメンバ達の化学融合的な絡みから産み出されるグルーヴこそが評価されてきたアーティストだったのは皆さんご存知の通りだと思いますが、ここへきて更にバンドメンバだけでなく、サポートメンバ全てを含めて一体化を感じられるショウに昇華しているのを素晴らしく思いました。
 もうね、ミック・ジャガーが70歳であの声量であれだけ走ってなんてのはワタシ的には驚きでも何でも無いです。何かもう彼は神だから。この目で見られるだけで感動だから。
 そういった中でキースが目に見えて歳を取っていることが今回観る前から心に痛く、ネットに上がっているパフォーマンスを見るにつけ、若い頃の疾走するようなビート感が無くなっちゃった事実を惜しんでおりました。ああ衰えを見せて来たストーンズに幻滅したらどうしよう、ポール・マッカートニーはあんなにパーフェクトなコンサートを演ったのに、、なんてね。
 そんな気持ちあり今回、コンサートに行くにしても遠くスタンドから大人しく見守るだけにしよう、浮かれて特集記事の載った雑誌や物販を買い漁ったりするもやめよう、静かにしておこうとしていたのですが、実に20年以上ぶりの後輩から「良い席で観ましょうよぉ~」攻撃を執拗に受けた事と、数年前に購入ボタンを何の気無しに押していてすっかり忘れていた(発売が延び延びになっていた)Rolling Stones gearという豪華本がいきなり発売になって届きこれがなかなか気合入っていて良いデキだった事、更にこれも何の気なしにチェックしていたローリング・ストーンズ海賊盤事典最新版が発行されちゃってこの内容もハンパなくブート集めに熱かった時期を思い出した事で嫌が上にも気持ちの昂ぶり収まらず、そう言えばStrippedでストーンズから教えられた事はバンドのメンバで「せーのっ」で各楽器を合わせる楽しさでありマジックだったワケで、テンポが早かろうが遅かろうがストーンズはストーンズの間合いで今も演奏しているじゃないか、ストーンズは今でも俺の好きなストーンズのままでいるぞと気がつくに至るワケです。
 ビートルズはスタジオで練りに練った作品を提供するのを信条としているのに対し、ストーンズはライブでロールするのを信条としてる違いがあって、それは今回ポールのコンサートとストーンズのコンサートを観た上でも実感したのですが、ポールのコンサートがパーフェクトなのは作品を提供する上で厳選した脂の乗り切った若いメンバーを集めた結果として至極当然の成り行き(賞賛に値する大成功であることは言うまでもないですが)で、ストーンズとどっちがパーフェクトかと比べる事はナンセンスなんですね。ストーンズは作品をステージ上でパーフェクトに再現するのを目的としてるのではなく、みんなで「せーのっ」で音を出した時のマジックを楽しむものだから。
 実際にストーンズが来日するまでにワタシにそんな葛藤があって、後輩やら新刊の発行やらワタシの心を動かすものが無かったら、初日にスタンドから観て「ああギミシェルのイントロとか2回も弾き直したりして、もう本当にこれで最後のコンサートなんだな」って淋しい気持ちだけで終わってたかもしれなかったのも事実です。でもね、やっぱりマジックなんだよね。心配していたキースの元気の無さがキッカケになって他のメンバーがそれをサポートする事で更に凄味をみせて貰ったというのが大団円と呼んでいるものです。
 そう言えばギミシェルで颯爽とセンター花道で歌ったリサが出てた「バックコーラスの歌姫たち」がアカデミー長編ドキュメンタリー賞取ってミックがステージで祝福してたのも良い話題だったな。
 元気ないと言われつつも、キースは(たぶん)予定のないコーラスパートを演奏中にマイク立てさせて歌い出しミックを驚かせたり、結構傍若無人。期待通りのパフォーマンス。ライブバンドって何が飛び出すかわからないからホント面白いわ。
 結局ワタシも先に書いた関連本やらTシャツも2枚買っちゃったし、ステージも2回観ちゃったし、果てはライブ後に電車で帰れなくなるまで呑んで騒いでと大散財。いいお客様だよねえ。ワタシも昔から変わっちゃいないってことだ。

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March 02, 2014

キック・アス/ジャスティス・フォーエバー

Ka2_honnposu_b1_06_fixol ガキにはガキの了見があるし、オトナにはオトナの了見がそれぞれ正しく存在している。
 実はそれは煌めくような輝きを放つ物なんだけど、中途半端な意気込みで全うしようとすると目も当てられないような痴態を露呈することになる。前者はガキっぽさとして、後者は分かったフリして夢をあきらめた人生の敗残者として。
 映画は時に反面教師として諭すようにそういった痴態を描く事もあれば、作り手の至らなさで映画自体目も当てられないガキっぽいものになったりする。(そういった映画はイタい映画とワタシは呼んでいてあんまり好む所ではないです)
 世の中で良質なストーリー映画と呼ばれているものは主人公が物語を通して成長して行くもので、成長したという達成感が観るひとの満足度を高めるのはやはり自然の流れだろうし、ワタシもその考えに賛成だ。
 キックアスの前作は物語の序盤から主人公が中途半端な意気込みで行動してイタい映画で終始するイタさを笑うコメディーかと思いきや、我々の想像のメーターを振りちぎるようなヒットガールというキャラクターの出現により主人公の心が変わっていく(成長していく)という快作だったが、今作はもう少し構造が複雑になっていて味わい深かった。
 というのも前作は13歳の女の子だったヒットガール=ミンディも15歳という思春期で、物語としては成長する必要が求められているからだ。本人は「私は子供でいれた事は無い」と言い切るがそれは彼女の認識違いで、何故なら彼女を育てたビッグ・ダディこそオトナになれていなかった人だからと言い切れない里親のマーカスも切ない。
 主人公もヒットガールも大切なものをなくしたり、傷ついたりしたのを乗り越えオトナになって行くが、この映画で白眉なのは悪役であるレッド・ミスト改めマザー・ファッカーがガキっぽさから凶悪へと一皮剥けてマザー・ロシアに大暴れさせるという成長を見せることだ。
 ここにガキ(子供)からオトナへの成長物語とガキっぽさからガキの了見の結晶化への成長物語が交差していてなんとも小憎らしいドラマ構成。
 イタく思っていたものが段々痛快に変わるカタルシス。
 オトナになって行くヒットガールを切なく愛おしく思えるのは多分、クロエ・モレッツその人自体の育ちの良さを隠し切れないところにもヒミツがあるのでは?と思う。

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