映画「クロニクル」観ました
単館上映と聞いて久しぶりに東京の映画館に観に行ったんだけど、東京の映画館って人が沢山来るんだねぇというのが最初の感想だったりして間抜けなワタシ。ま、それはどうでもよくて、映画の事を真面目に話しましょう。
一口に言うと、シアトルが舞台になったいじめられっ子高校生が主人公の、大友克洋童夢的なハナシとでも言えば、アレ読んだ事のある人はすぐ察しがつくんじゃないでしょうか。ネタバレとか気にしなくていいレベル。
そういうハナシって例えばキャリーも似たストーリーだし、クライマックスでどこまで派手になるかが勝負だったりするのですが、このクロニクルの憎い所はそれだけで無い演出が効いている点でありました。
この映画の映像は映画の世界の中の登場人物の誰かが撮っているモノという前提で話が進んで行くんです。最初は主人公の男の子の記録から始まり、いとこやその彼女、はてはTVや防犯カメラまで。映画の映像は必ず映画の登場人物の誰かの視線だということですね。またその映像の粒子が荒かったりするので、まるでドキュメンタリーを見ている様な感じを覚えて、スリリングな事この上なかったです。
最後はどこか救いがあるようなラストである気がして、観ている間、不遇な主人公に同化したり手ブレカメラに酔い気味になったりと居心地悪かったのですが、スッキリ帰れました。良い映画だったと思います。興味がある方は是非。
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