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September 30, 2012

新書コーナーの愉しみと、言霊信仰

 最近ハマっているマキタスポーツが新書を出したということで、本屋の新書コーナーを覗く。
 マキタ氏は「新書という書籍はテンプレートのように作り方が決まっていて、何か言いたいことがあればどんな事でも新書という形に作り上げられる」みたいなことを言っていて、「いわば大喜利のようなもの」という発言にちょっとウケつつ膝を打つ。
 で、コーナーで目に付く本を片端からみていくとだいたい同じような形式の章立てだし、少しの時間で色々な本から重要な論旨の拾い読みができることに気が付く。なるほど。新書コーナーの立ち読みって面白いな。
 そういったことをやっていて今日目にとまったのは井沢元彦著の「なぜ日本人は、最悪の事態を想定できないか」という本。主旨としては「日本人は言霊信仰があり、悪い想定を言葉にしない風習があるから」この主旨もなるほど。
 言霊信仰の例は身近なところでは結婚式の時に「切れる」とか「終わり」とかいう言葉を忌み嫌い使わないとかですか。言葉に出したらその通りになるという言い伝えです。希望に満ちた元気ソングとかが流行ったりとか、こうした風習を背景に考えると日本の社会の色んなことに合点がいくなぁと。
 ま、考え方としては美しいんだけどリアルに危機管理できないのは考え物だね、とか想うところ色々あり。以上新書コーナーでしたぁ、ということでほんの15分。
 マキタスポーツの新書はしっかり買ってきたので、内容は後日折にふれて。

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September 16, 2012

最近のヘビロテ Bomb Shelter Sessions(Vintage Trouble)

Vintage_trouble ハリウッドから出たシンプルな4人編成ギターロックバンド。
 ギターロックですが、ボーカルが黒人でソウルシンガーなところがミソ。かっちょ良い。
 もとよりギターロックバンドはブルースやリズム&ブルースを大西洋挟んでイギリス人が再現しようとしたブリティッシュロックに磨かれたものだと思っていて、やはりブラックミュージックがルーツになるわけだけども、英国流の解釈や本質的にマネできなかった部分がロックとしてのオリジナリティーを生んで今に至っているとワタシはふんでいます。
 本質的にマネの出来なかった部分というのは「ファンキーさ」という黒人ならではのリズムのノリで、これを表現したくても出来ない落としどころとしてアレンジリフにフックとなるよなシンコペーションを取り入れたりという工夫が進化していったのではないでしょうか?
 で、このヴィンテージ・トラブルというバンド、リズム&ブルースをギター・ベース・ドラムというシンプルな編成で演奏するというギターロックバンドのルーツ的なアプローチでありつつ、ボーカルがそのブリティッシュロックがマネしえなかった「ファンキーさ」を持っているという点で、UKにおいて今大変人気があるという事実が納得できるきがします。
 アルバムの楽曲もほとんどこの楽器だけでこなしており、シンプルであるがゆえにやりたいことが明確に伝わって好印象であります。PVのセンスもいいねぇ。

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September 10, 2012

マーベル映画とジャンプ映画はジャンプに軍配

 夏休み映画一押しというか気合の入った「これが映画だ!」みたいなコピーに押されて「アベンジャーズ」みましたが、如何せん思い入れのあるヒーローがいないもので眠くなるというついぞここ最近映画館で起きなかった現象がおこりました。
 ヒーロー達が勢ぞろいするとまぁ普通にいがみあうでしょうという設定は話できくと面白いですがヒネリはそこまで。こいつら絶対死なないってわかってますからあとは映像でどれだけ驚かしてくれるかなんですが、もうビルが壊れようが巨大な空母が空を飛ぼうがこちらの驚きのリミッターも外れちゃってるから印象薄。
 エンドロール後のショットが実はキモになっていて、実は俺達もやらされて嫌々来てるんだよって楽屋オチはハリウッド映画でのヒーロー物の終焉を物語っている風情もあり。
 対する日本の擁する少年ジャンプの「るろうに剣心」は結構明快なモチベーションが感じられて印象良し。
 ワタシの周りでなんで今「るろうに剣心」なの?って声が聞こえましたが、監督とキャストで今この作品が出た意味が分かる気がします。
 大友監督はNHKの「龍馬伝」の後、その後日談が撮りたかったに違いなく、岡田以蔵役を主役に岩崎弥太郎役を敵として龍馬伝の最後明治維新で無くしてしまったサムライの魂の復活をさせるという点で「るろうに剣心」というストーリーは必然のものだったでしょうし、製作のタイミングとしてあの作品の後に準備すると、今しかなかったということでしょう。
 もうひとつ印象の良いポイント(モチベーション)は、新しいチャンバラ劇を作ろうと模索してるところがアリアリのところで、擬斗が普通に痛そうで観てるこちらも「ウッ」となるところなんか成功していると思います。
 そしてTVドラマで鍛えたと思しき感情の盛り上げ方なんか、分かっていてもそのまま気持ちよく溺れてしまいそうですね。ま、それでもワタシ的に侍の剣術は一刀一殺みたいな刀抜くまでの緊張感とかが好きなので、今回のとにかく手数が多い戦いってのは点数下がるのですが。。
 ハリウッドのヒーロー映画が食傷気味で冷笑的な態度で作られていたのに対し、何か新しいものを作ってやろうその素材として必然のものを選ぼうといった経緯のある作品と比べたとき、やはり後者に軍配は上がりますよね。

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September 03, 2012

映画「プロメテウス」 もしかして何回も観させるための手なのか?

 話題作となっているリドリー・スコットの「プロメテウス」は各方面の情報から3D/IMAXシアターで観てきました。
 最初の感想は「なんか凄いものをみた」
 壮大なランドスケープと、宇宙を行く宇宙船と、異星人の航行システム?の映像はグゥの音も出ない圧巻でヤられること必至であります。おっかないシーンも沢山あります。ワタシが一番おっかなかったのは、死んでいる異星人の神経に電流を流して動かしてみるというシーン。字にして書くだけでもおぞましいですね。
 で、そういった映像技術を差し置いても話題となっているのは、もう何年も前の映画「エイリアン」の前日談であるということです。
 「エイリアン」という映画は請負の輸送船が異星人の宇宙船らしきものを見つけて中に入ってみるが異星人乗組員はすでに死後何日が経っている状態、そこで寄生されてしまった生物「エイリアン」に襲われて人間が泡を食うという内容でありました。登場人物は最初から異星人の宇宙船なんかどうでもよく、早く安全に仕事を終えて家に帰りたかったワケで、見つけた異星人の宇宙船はあっというまに忘れ去れていましたし、その後続く映画エイリアンシリーズでもあれがなんだったのか語られていませんでした。
 その美味しいネタをすでに巨匠と言っていいリドリー・スコットが人類はどこから来たかという謎に絡めて撮ったことが話題となっているわけです。
 人類はどこからきたかというテーマは人間は何のために生まれてきて生きているのかにも通じ、結構ワタシも好きな内容でありますが、今回一度観て「なるほど!」と思えるにいたらなかったかったです。
 物語の端々で「なぜそういう解釈をこの人はしたのだろう?」とか「この人はなぜあんなことをしたのだろう?」という疑問が炸裂。映像が凄いのと重厚な演出からなのか、何故かそれがわからないのは自分が何か見落としているからなのかな?という気にすらなってしまいます。もしかしてそれが手ですか?何回も観させるための。
 で、最初の感想になったのです。なんかよくわからなかったけど、なんか凄いものを観た。

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