ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル 王道の正月映画・デートムービーだな
テレビ版スパイ大作戦の面白かったところは「あっ」と驚くタネ明かしとか、実はチープなトリックなんだけどそれをバレないように遂行させるハラハラ感にあって、飛んだり転んだり大爆発は最初から期待していなかったから、気合入りまくりのトム君扮するイーサン・ハントは1作目から馴染めなかったんだけど今回から許してやることにした。ジェームス・ボンドはあんなに(太陽にほえろに抜擢された新人俳優みたいに)一生懸命走らないだろうしね。あれがあるからこれがあるでいいんじゃないかって。
それに今回はチープ(とも違うけど)なトリックをばれないようにっていうクスグリが程よく散りばめられいたし、なんと言ってもイーサン・ハントのモチベーションは単なる破れかぶれ生死ギリギリフェチとは違うものであったという心の拠り所を大どんでん返しのようにラストに持ってきた部分に心打たれた次第。
前に書いたちんちんの話(以降タンタンって書くね)では、タンタンのモチベーションが不在と言ったように、単に冒険心だけでなく何か心に影落とすものが主人公になければ共感出来ないんだよね。スーパー8はきれいにまとめたのに(ホントにきちんとしたお手本のような映画)映画を教えているほどのスピルバーグがあの素晴らしい映像で肝心のそれをしてなかったのは酷評に値すると思うんだけど、ハリウッドの王道・爆発ハッピーエンドというテンプレートで作られればそういったことも忘れさられているだろうと期待していなかったミッション・インポッシブルは持ち合わせていたんですね。良い映画だったと思います。
関係ないけど、そういえばスーパー8のブルーレイ特典映像・撮影時の舞台裏みたいな映像に何の説明もなく、まるで関係者のように、トム君映ってましたね。ありゃなんなんですかね?
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