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August 29, 2010

映画「キャデラック・レコード」について書きます

51ilyaalgil この間ちょろっとつぶやいておりましたが、DVDにてキャデラック・レコードを観ました。
 観たいと思っていた映画だったんだけどついぞ忘れていて、先日BSの「SONG TO SOUL」という番組で「サティスファクッション」を特集していたときに参考映像としてこの映画が使われたのをみて、思い出したという次第。
 アメリカのチェス・レコードの伝記映画とあっては、このワタシが興味を惹かないワケがありません。どんな映画かとか音楽的なことは以下のブログの方が的確なのでそちらへ譲り、ワタシは少し違う視点で書きたいと思います。
【映画】キャデラック・レコード: DOWNTOWN DIARY

 前々から事あるごとに言ってて恐縮ですが、映画にもお国柄ってのがあってフランス映画だったら「愛」を語り、日本映画は「人生」を、ハリウッドは「正義」を語っているんだろうなってオチをよく話していたものでした。ハリウッド映画ってプロパガンダであり、ありゃ別の種類の映画だと言ったのは井筒監督で、本当のアメリカ映画は「家族」を描く傾向にあると聞いて、なるほどと思ったものでした。「家族」というより「ファミリー」といった方がピンとくるかもしれません。
 今や重鎮となったクリント・イーストウッドの撮る映画は、「ミリオンダラーベイビー」でも「グラントリノ」でも、古くは「アウトロー」でも「ファミリー」とは何かを描いたものだし、歴代オスカー作品はその多くがファミリーの形成がテーマになっていたと思います。
 「キャデラック・レコード」は単にBLUESが世に出る歴史という成功物語とは別に、レナード・チェスとマディー・ウォータースが作ろうとした「ファミリー」の物語だとして観ると、なんとも切ない映画だったと思いました。マディーの奥さんを母と慕い死んでゆくリトル・ウォルターや、結局黒人と白人との亀裂は埋められないのかと会社を売る決心をするレナード。
 少し残念なのは、こうした物語に特化して映画が終わってくれれば、もう少し泣けたのになと。登場人物たちのその後の栄光は、こちとらもう分かり過ぎるくらい知ってるんだからね。
 でも、あとからあとから語りたくなる良い映画だったと思います。サントラも買おっと。

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Comments

アメリカ人の抱く「ファミリー」とか「ホーム」とかの概念は確かに独特のものがありますよね。スプリングスティーンなんか、あれほど退屈な街にうんざりして厳格な父に反発していても、結局は故郷への限りない愛情を歌ってしまうって…。
そういうとこ、若い時はあんまりわからなかったんだけど、最近はなんか沁みてきちゃうんだよなあ…。

Posted by: Y.HAGA | August 30, 2010 at 01:53 PM

HAGAさんのBLOGを読んで「これは観なければ」と思いつつ忘却しておりました映画。
HAGAさんの書かれている内容がドンズバなので、あえて違った方向から自分の感想を書いてみました。
アメリカは移民の国であり寄せ集めの民族の国なので、自分を見失わないためにも、
自分の根っこがどこにあるのかとか、自分に家族と呼べるものが作れるのか?といったことを真摯に考える必要があるのでしょう。
しかし、日本も都市が肥大化し故郷を振り返らずに集まる人々から、アイデンティティーを失っている傾向がある危険信号を、
年をとるにつれ感じてしまうのかもしれませんね。

Posted by: BARI | August 30, 2010 at 11:39 PM

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これはロック、ブルース好きを自認している音楽ファンなら絶対見たほうがいいと思うぞ [Read More]

Tracked on August 30, 2010 at 01:45 PM

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