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July 11, 2010

そうそうエルグストンじゃなくてエグルストン

Eggleston アタマでは分かっているんだけど、どうしても打ち間違えてしまうんだよなエグルストン。友人で「味の素」が言えなくて「あじものと」って言ってる奴を笑えない。
 んーなコトはどうでも良くて、観たいと思っていた展覧会に行きました。ニュー・カラーのビッグボスと言われているエグルストン。この人の発表した作品からカラー写真がアートとして認められていく人なのです。んーもうたまらないこの色と構図。

Giveoutbut この人の作品はプライマル・スクリームのジャケ写で使われてるのが有名ですね。ほらコレ。名盤だよね。
 初期に撮られたアメリカ南部での作品は、多分その土地の持っている独特の重さがあって、それはそれで凄いのだけども、諸手をあげてだーいすきと言えない問題作に近いものなんだけど、今回の展覧会の作品は構図の切り取り方や色自体に彼のメッセージがあって、被写体の語るものではなく彼の語りかけがなんとも気持ちよいものでありました。
 雑誌やwebで観るのではなくて現物をよーく観るとちょっとしたブレとかをみつけて、あーやっぱり手持ちのスナップなんだなぁ、街を歩いていて自分の目を引くものに出会った瞬間を切り取っているんだなぁ、とかが分かり楽しいです。
 一緒に行ったツレにも言われましたが、ワタシの撮りたかったものの手本がこれなんだと再認識したのであります。
 品川は御殿山の原美術館は初めて行ったんですけど、このロケーションもよかったですね。東京国立博物館本館とか銀座の服部時計店の設計者が建てたという原邸は、なんともモダーンな造詣で心うきうき。ついでに芝生の中庭に出ると、ワタシが見たことのない蜻蛉と蝶のアイノコみたいで黒とも青ともいえない昆虫が、ひらひらと優雅に舞っていて、子供みたいに追い掛け回してしまった午後でありました。
 さて、今回日本初と言われているエグルストン展でありますが、原美術館と同時開催で谷中のSCAI THE BATHHOUSEでも『ウィリアム・エグルストン:21st Century』という展覧会が開かれているそうで、そちらも是非訪れてみたいと思っています。

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