第9地区
いつも素敵な表紙の雑誌「映画秘宝」の昨年度のベスト10に、まだ公開していないにもかかわらず入ったといういわくつきの作品。どうしたもんだろうね映画秘宝。未公開だった映画をベスト10に入れるなんて。なーんかそういうの好きじゃないのよ。フェアじゃないっていうかルール無視じゃん。
トホホ10(所謂去年の映画のワースト10ね)に「おっぱいバレー」を入れた理由が「結局おっぱいを見せないという裏切り行為を働いた」みたいなコメントを残したみうらじゅんを見習えよ。ルールっていうかマナーを守るべきところと、なんでもアリのバランスがなっとらん。よっぽど去年の映画が不作だったことへの抗議なのか、自分が公開より先に観ているという優越感なのか。ルール無視上等ってスタンスがカッコいいのか?
映画秘宝への苦情はどうでもいい。まぁ済んだことだからいいけどさ。この現象が示唆するのは、とにかくマニアックでなんでもアリの破壊力を持った映画なんだろうなということ。
エビに似た宇宙人が地球に遭難してきて差別対象になり、これに対する政策があってとか、風刺の面が語られたりしてますがそんなのは単にフックに過ぎませんでした。なんだか確信犯でバイオレンスな展開。みんな幼稚なことやってるから安易にストーリーが進むんだよと笑いながら作っている感じで、その安易なストーリーこそ多分監督がやりたい映画なんだね。宇宙人と傭兵とギャングの血肉飛び散る肉弾戦。
B級映画っていうけど、プロデュースがピーター・ジャクソンで本当にお金かけなかったのかね?。これ以上お金かけても余分といえばそうだな。この映画で高い俳優が出てきて演技派気取ったって寒いだけだしね。アイデア一発あとはなしっていうなら確かにB級か。ふつうに面白がれる映画。
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