サーフ ブンガク カマクラ(ASIAN KUNG-FU GENERATION)
ああ4月だというのにすんごく寒いなぁ。皆さん風邪などひきませんように。
さて、ずいぶん前にツタヤで借りてきて聴いていたんだけど書いていなかったネタです。アジカンのサーフブンガクカマクラ。そのままスルーしちゃおうかと思っていたんだけど、どうにも無視できなくなってしまうほど、繰り返し聴くようになってしまったんでね。
タイトルとテーマが学生時代に暮らしていた地元なものですから、興味本位で借りてきただけだったんですけどね。最近の湘南サウンドとなりうべきものなのか?あんまり考えがまとまらなかったからスルーしてきたワケです。
湘南サウンドってなんだろうね?そんな定義は人それぞれなわけで、どうでもいいんです。結局。
湘南サウンドという言葉から連想するのは、古くは加山雄三のナンバーであったり、いまだに大きく君臨しているサザンオールスターズのイメージだったりするのですが、ワタシとしては現役の学生時代に仲の良かったサーファーたちが聞いていた西海岸のAORなんか聴くと、あの頃の思い出とともに134号の海岸線が脳裏に沸いてきたりするものです。
今回のこの作品は江ノ電の駅名がそれぞれの曲についていて、藤沢から鎌倉までの上りのラインでアルバムを構成しています。地元の人間としてはワクワクしますね。
曲調はエモと呼んでよいのでしょうか?ラウドなガサガサ感のサウンドと叙情的な詩。このラウドさがはたして湘南とマッチしているのだろうか?というのがワタシのすぐ解答を出せなかった違和感でありました。
しかしながらラストの「鎌倉グッドバイ」はもう絶対鎌倉という土地をそのまま髣髴させるナンバーで、あの地に住んでいたワタシとしては身もだえしてしまったのでありました。なんなんだろこの感触は?いつでもそばに海がある生活感。
そんなふうに何回も聴いているうちに、その他の楽曲のラウドなガサガサ感も、高校時代にクラスメイトがシコシコと作っていた8ミリ映画のガサガサ感に近いなぁと思うようになって、やっぱりそこに海の匂いがあるんだと気がつくようになった次第であります。
なんかね、じんわりとそういった若かりし日の手触りを思い出してしまった作品なのですね。
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