日本人の知らない日本語(蛇蔵&海野凪子)
コレ面白かった。
日本語教師と外国人生徒のやりとりを通じて、文化の違いとか日本語の成り立ちを解説しているエッセイ的マンガ。リンク先のamazonに紹介映像があるので、興味がある人は見てみるとどんな感じかわかると思います。
文化の違いで成る程と思ったのは、日本ではテストで正解だったとき丸印なんだけど、欧米ではチェック印がつけられるというハナシ。だから日本人の先生が丸をつけてテストを返すと、生徒は自分の回答はダメだったんだとショックをうけるっていうんです。
このハナシを読んでいて、先日読んだ村上春樹訳の「さようなら、愛しい人」でマーロウが電話に出たとき「私立探偵のフィリップ・マーロウか?」と聞かれて「チェック(あたり)」と応えるニュアンスがわかった。「マル!」とか「ピンポーン」みたいな感じなんだなと。
文化の違いはさておき、美しい日本語を話せるのは意欲的に勉強した外国人ばっかりになっているというのも、痛いものがありますね。
言葉は生き物なので色々進化していくのはしょうがないし、今、既に標準語として辞書に載っている言葉でも、古くの時代の流行言葉や方言が定着したものである事実があります。しかしそういった中でも、敬語というものだけは脈々と存在していて、これを上手く使えることが日本人の誇りとしてですねぇ、今後も美しく続けていけるようにしたいと、かく思うワタシはもうオッサンでしょうか?
そう言っておきながら、ちっとも言葉遣いがなってないワタシですが。
The comments to this entry are closed.
Comments
座っている人に、
「立って言ってください」
「た」
は面白いなあ。
Posted by: TAQ | June 03, 2009 04:54 PM
もっと沢山読みたいね。
アタマに「お」がつく言葉のくだりで、
学生が「おビール」って答えるのが、
面白かった。
(「お」は通常、和語につくもの)
Posted by: BARI | June 03, 2009 10:27 PM