さよなら、愛しい人(レイモンド・チャンドラー 村上春樹(訳))
先日の記事で「さようなら、愛しい人」と書いたけど間違いで、ホントは「さよなら、愛しい人」が正解でしたね。申し訳ない。
今現在、村上春樹といえば新作長編の「1Q84」の印刷が間に合わないというバカ売れヒットが話題ですが、どういうことなんだろうね?あれ。もともと売れる本を書く人なんだけど、今回の現象はどう捉えればいいのかワカリマセン。何が起こったのでしょうか?
ま、ワカラナイ事はペンディングにしておいて、今はすぐに手に入るチャンドラーの新訳です。
訳者のあとがきにあるように「ここまでややこしく書かなくてもいいだろうに」というほど、風景や人物描写のシニカルな比喩がこれでもかと続く文章が清水俊二氏の翻訳版より丁寧に訳されていて、ストーリーが分かりづらい印象でありますが、それもチャンドラーの味。
そういうところを読んでいて、逆にワタシは自分のああいうところって、こういうチャンドラーに影響されたんだなぁとか今更思い当たっていました。そうそう、よくヒトの分かりづらいこと言って目上の人とか怒らせたりしてたし。
今回は、そういう内省的な読感を持ったワタシでありました。
内容?それはいわずもがな。良かったですよ。やっぱりしんみりきましたね。
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