アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない(町山 智浩)
ワタシくらいの世代のロック好きの人であれば、町山といったら「あの雑誌「宝島」の」で分かるかもしれない、その町山である。先月紹介した映画秘宝の創刊者でもある。今はコラムニスト、映画評論家などの肩書きを持つらしい。
この本のタイトルは、おおよそ正解なのだろう。現在アメリカ在住の作者がその持つ筆も軽やかに、真面目にアメリカという国を考察した本である。
かねがねワタシが「どうしてアメリカってああなんだろう?」と思っていた解答がここにあった。目からウロコ。そういうことだったんだ!と膝を打つ考察が小気味よい。
更に凄いと思ったものは、その全てが序文に集約されていたことで、どちらかというと本文の方は付け足しに過ぎない。
多分色んなところで連載していた記事を今回の本に纏めるときに序文として主旨を書いたのだろうが、それがあまりにも上手く出来すぎて、本文を上回ってしまったとしか思いようがない。
だからハッキリ申し上げて、この本に興味がある人は立ち読みで序文を読むだけでも事足りるのではないだろうか?と思ってしまうのでした。
なんだか褒めているのか貶しているのか微妙ですが、アメリカのことを実によく考察した本には間違いありません。勉強になりました。
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