赤めだか(立川 談春)
ずるい言い方かもしれないけど、ワタシは成功を収めるヒトっていうのは、何をやっても成功すると思ってる。ただ、やりたく無いかどうかの好みが人によって違うだけで、各方面に対して成功者がいるんだけどね。
志の輔なんて人はそういう人なんじゃなかろうか。立川流の真打になることが、如何に難しいかは色んなモノを読み知っていたけど、やはり2年で真打になれるというのは、落語の才能というより、成功する(させる)才能を持ち合わせているように感じる。ソツのなさそうな人だし。
談春はその頃の事情をよく知らなかったワタシからみると、真打競争に遅れをとった感がやはりあった。志らくは「落語のピン」によく出ていたのもあって、立川ボーイズの二人のうちのもう一人はどうなっちゃっているのか?とね。
それよりなにより、志らくと談春は最初から仲の良い同期だと思っていたんだけど、色んな葛藤があったことをこの本で初めて知った。
この本はそうした談春の立川流への入門から真打昇進までのハナシであるが、読ませますね。談春師匠はもう凄い風格を持ってるけど、真打が成功なのではなくて、スタートラインなんだっていうところが臭くなくて、単なる成功物語にならないところも好感がもてました。
そして最後に、談志と小さんの関係も、泣けるハナシだったね。
さて、今年はこれで〆
皆様良いお年を!
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