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December 31, 2008

赤めだか(立川 談春)

413b3kv6bgl_ss500__2 ずるい言い方かもしれないけど、ワタシは成功を収めるヒトっていうのは、何をやっても成功すると思ってる。ただ、やりたく無いかどうかの好みが人によって違うだけで、各方面に対して成功者がいるんだけどね。
 志の輔なんて人はそういう人なんじゃなかろうか。立川流の真打になることが、如何に難しいかは色んなモノを読み知っていたけど、やはり2年で真打になれるというのは、落語の才能というより、成功する(させる)才能を持ち合わせているように感じる。ソツのなさそうな人だし。
 談春はその頃の事情をよく知らなかったワタシからみると、真打競争に遅れをとった感がやはりあった。志らくは「落語のピン」によく出ていたのもあって、立川ボーイズの二人のうちのもう一人はどうなっちゃっているのか?とね。
 それよりなにより、志らくと談春は最初から仲の良い同期だと思っていたんだけど、色んな葛藤があったことをこの本で初めて知った。
 この本はそうした談春の立川流への入門から真打昇進までのハナシであるが、読ませますね。談春師匠はもう凄い風格を持ってるけど、真打が成功なのではなくて、スタートラインなんだっていうところが臭くなくて、単なる成功物語にならないところも好感がもてました。
 そして最後に、談志と小さんの関係も、泣けるハナシだったね。

 さて、今年はこれで〆
 皆様良いお年を!

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December 27, 2008

I Started Out with Nothin and I Still Got Most of It Left(Seasick Steve)

Seasick ながーい白髭のおっさんは、60過ぎて新人アーティストだそうである。でもそれまではレコーディングエンジニアかなんかやっていたそうであるし、子供のころからデルタのブルーズ・マンに弟子入りしたと聞くので、まったくの素人だったわけではない。
 ローティーンの頃から放浪生活、そうカントリー・ブルーズな作品である。
 なにやら本人の語りから入るBluesのナンバーは、アメリカのロードムービーをイメージさせ(でもこのイメージの植え付けって、元々はライ・クーダだよな)なんかしみじみするが、妙に音が良いので泥臭いイメージがあまりしない。
 それよりなにより、しゃがれた声質は放浪生活の経験あるブルーズマンぽさもあるが、なぜかつややかにも感じ、髭のオッサンという写真のイメージがあるにもかかわらず、実はミック・ジャガーより若いか同じくらいなのではないか?と推測する。
 そう思い当たったら、逆にミック・ジャガーって物凄く若さを維持しているよなぁと、そっちの方ばっかり気になっちゃった。

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December 25, 2008

立川談志「落語のピン」セレクション Vol.1

51mkocyzml_ss500__2 随分更新を空けてしまいました。
 神経をすり減らす様なことはないのですが、公私ともども師走という具合でありまして、メンバーの私的な都合により、バンドも一休止なんですが、休みの日でもなんやかやと夜が遅いと。
 ま、それでもストレス溜めてないのです。PCに向かわずに、DVDなんか見たりして。
 
 談志師匠のDVDはラッシュという感じでいくつか出ましたが、これは必見。落語のピン。ついに出た!
 天才・異端児の名前を欲しいままとし、正しく怖いものがなくなってしまっているこの時期の映像。しかもテレビ番組で野心的なコトに挑戦しております。
 実は、テレビでやっていたこの番組はビデオに全部録ってあったんだよな。オレ。ちょっと編集ミスでオチのところだけ切れたりしてたんだけど、完全版で出てますね。
 この番組は小朝や三枝、志らく、志の輔なんかがレギュラーで出ていて、そっちも大変面白かったのを覚えています。
 今まとめて観ると、「ああ、そういうことだったんだ!」と談志師匠の狙っていたことが、改めてわかる気がしますね。
 この番組での実験のひとつに、落語を映像化する上でのカメラ配置というのがあるのですが、初回は全く機能していなかったのが、だんだんカメラワークと息があってくるのが、連続で見ているとわかってきて、大変興味深いです。
 まくらだけでも、まとめてみると、談志師匠の主張や感情が突き刺さって来る感じが良いです。
 これまで出ていた「ひとり会」の映像より、談志を知る上ではよい作品ではないでしょうか?
 マニアックな客ばかりの回と、それほど談志を知らない客が多いときの回、それぞれでの空気のつかみ方、演じ方。そういったものが、体感できると思うんです。
 是非見てもらいたいですね。

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December 06, 2008

「ミック・ジャガー。お前は何者だ?」 映画 SHINE A LIGHT

Rolling3a ストーンズ好きも高じてですが、物凄くクオリティーの高い、これまでで最高のロック・ライブ映画だったと思います。
 あのラスト・ワルツを撮った監督が、アカデミー賞取って、多分好き放題予算をかけられるようになってるんだから、そうならなければおかしいのですけどね。ラスト・ワルツのメイキングを見ても、単なる演奏のステージを撮るのに、こんなに色んな計算をしているのか!と、感心しまくったのですから。まぁ、観る前から楽しみにしておりましたよ。

 色々語りたいシーンが目白押しですね、一回みただけでも。
 大画面で見るミック・ジャガーの何と老けていること!顔に刻み込まれたシワは爺さんのもので、そこはキース・リチャーズやチャーリー・ワッツだと何だかご愛嬌なんだけど、ミックはそれなのに何故あんなにエネルギッシュなんだ?
 ショウが始まる前にクリントンだの何だのが挨拶に来るのを、柔らかく快く受け入れるという、所謂ロックを越えてしまって大衆にアピールするアイコンとしての立場を分かりきった態度。(ま、今回のショウはクリントンの提唱するチャリティーの募金活動のひとつなので、そんな態度は当たり前なんですが)
 そんな態度の中で、好々爺のようになっても可笑しくないあの皺だらけの顔で、あのパフォーマンス。どーなってるんだ?なんて考えながら見ていたら、過去のフィルムが挿入されてキースが言った一言が、今回のタイトル。深い。

 他にいくつも語りたいシーンがありますが一番びびったのは、バディー・ガイとの演奏ですね。
 バディー・ガイが登場して最初1コーラス目までは、「楽しげにやってるなー」くらいのものですが、2コーラス目で歌がバディーに回ってきたところから、いきなりバディーがアクセル全開。シビれるような歌、その後のギター・ソロも凄まじい限り。バンド全員の雰囲気が一気に変わり緊張が張り詰めているのが手に取るように分かる。それまでも気合入れて演ってたんでしょうけど、バンドが更にギアを入れた感じ。プレイに熱が入る。
 ステージ上で途轍もない事が起こっているのを察してグイグイ寄っていくカメラ。緊張をみなぎらせるミック・ジャガーの顔。気合のこもったキースのプレイとアクションが更にかっちょ良い。
 本当に名場面でしたね。泣きそうになりました。曲が終わると、キースが弾いていたギターをバディーに渡して「プレゼントだ」って、余興で言ってるんじゃないことが良くわかりました。まさしくバトルを見たんだね。じゃ、あのギターは、バディー・ガイの戦利品ってことなのか?

 語り出すとキリがなく、今日はこの辺で。また観にいこかな?

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December 03, 2008

Maestro(Taj Mahal)

Tajmahal_maest タジマはんの新譜。
 しゃがれ声の胡散臭さぷんぷんのリズム・アンド・ブールスは、だがしかし、洗練された都会的でダンサブルなサウンドメイクでもあり、またまた、ベン・ハーパーやジャック・ジョンソン、ロス・ロボス、ジギー・マーレー、アンジェリーク・キジョーがゲストにきたことで、レゲエ・カリビアン・ニューオリンズ・アフリカとなんだか潮風も漂うよな、要するにワールド・ワイドな感じの仕上がり。
 まさしくタジマはんがマエストロとなって、料理しました風である。これ良いです。これ以上いうことなし。
 ジャケもかっちょいいね。真紅のシボレー・インパラ。
 どーもココのところワタシ好みのアルバムがよく出てくるなぁ。

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