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October 25, 2008

オフィーリア!

 アートな季節ということで、仏像特集やってたジイさん雑誌のバックナンバー(といっても8月に発売されたサライね)買って来て、「そういえば来年は東京に興福寺の阿修羅が来るんだよなぁ。行きたいなぁ」なんてのんびり読んでたら、目にとまったのはBnkamuraでやっているというミレイの回顧展。「オフィーリア」が来ているという。なんと10月26日まで!!これはイカン!行かんとイカン!のんびりしている場合ではない。
 雑誌やら何やらで予てから目が吸い寄せられていた絵画。イギリスのテート美術館のオフィーリアである。
 やっぱり凄い。人だかりも凄かったけど、それは皆そこで足を止めたら動けなくなってしまったからかも知れない。
 不吉なほど美しい。
 発狂して泉で死んだクダンのヒロインであり、死のイメージは当たり前の様に持っているが、死を連想させる他者のものとは違う。死した事による美が勝っている。なによりそれが不吉なのだが。
 まさしくガードルード曰く、人魚のように・・・水に生い水になずんだ生き物さながら。
 夏目漱石は単に、溺死した人をモチーフにして如何に美しいものを表現したかという捉え方でこの作品を語っているが、発想が逆である。死した瞬間が美しいのだ。
 他者の死を連想させるモノは、エロ・グロだったり何か漠然たる恐怖が存在するが、何故かここにはそれがない。死が恐怖を超えて美に昇華している。それがワタシのいう不吉たる所以である。それでもオフィーリアの表情には何とも言えぬ気持ちにさせるものがありますが。あれは恍惚なのか?

 堪能させていただきました。

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