魔法にかけられて
絵本の中の王子様とヒロインが現代のNYにやってきて騒動を起こす映画と聞けば、ドタバタギャグのパロディー映画かと想像しますが、流石にウォルト・ディズニーのカンムリ映画だけあって下世話なギャグに終わらせない、夢と魔法のラヴ・コメディーでありました。
「夢は叶う」みたいな悪く言おうと思えばいくらでも言えるアメリカ・ディズニー的なテーマですが、ディズニー魂みせたるぜ!と練りに練ったであろう世界観にアテられて、開始一時間も経たずにワタシはウルウル状態でありました。年取ると涙もろくなっていけない。
そう、ラヴ・コメディーだったんだよね。でも、よぉく考えると結構深い。
能天気ともとれるイノセントで素直なヒロインが、現代NYに未練を持ち恋に気がつくきっかけが「怒り」だったってことが深いんです。ま、正確には「怒り」というより現実社会と自分とのどうにもならない軋轢へのくやしさというかね。それが恋に転じる妙。ディズニーの本気は凄いなぁ。
彼女はそうしたきっかけで絵本の魔法がとけて、また新しい現代の恋の魔法にかかってしまったワケですね。
デート・ムービーの佳作でしょう。
ワタシとしては、もうちっとドタバタが欲しかったんだけどね。子役が可愛すぎないのもリアルで好感度大。
The comments to this entry are closed.
Comments