アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生
ま、映画と写真とロックが好きで最寄の映画館でかかっていたら、大概見に行きますね。アニー・リーボヴィッツ。
どんな人かは、上の画像クリックで見て下さい。
しかし「ああ、この写真もこの人だったんだぁ!あれも、これもかよ!」なんて思っていたワタシですが、彼女はローリング・ストーン誌のカメラマンだったワケで、いかにローリング・ストーン誌がロックというかサブカルというシーンを我々に紹介していたのかということを、改めて思い知らされました。というか、彼女の目を通してしかロック/ショウビズの世界を知らなかったのかも知れないと思うくらい、ワタシのアーティストへイメージを決定付けていた写真の数々を撮っていたんですね。それはヒトエにローリング・ストーン誌の影響力の凄さだったのかも知れないなぁと。
ロック好きの人も見てみるといいと思います。ストーンズのクダリは何故だか分かりませんが興奮してみていました。ワタシがミーハー的にストーンズ・ファンであることもありますが。
正しくストーンズ黄金期(BGMではなんとゲットヤーのミッドナイト・ランブラーが延々と流れる)にツアー同行するというアニーを編集部の皆が止めようとしたというエピソードは笑えます。真面目にそれまで行ったカメラマンは全員ヤク中になったからだって。結局、アニーは押し切って同行するワケですが、そこで撮られた写真はやっぱり凄いものばかりでした。
とにかくこの女流カメラマンのパワーに押されまくって、圧倒のうちに映画が終わります。含蓄のあることも沢山言ってましたが、いちいち覚えていられないほどの分量で、もうちょっとゆっくり観たいなぁというのが本音。モノを想うことも出来ないテンションとペースに、「へえぇー」というしかありませんでしたね。映画館では。
いっこだけモノを想ったのは、彼女がカメラマンになった理由として「一人旅をしていてもカメラを持っていたら理由ができるから」というものでした。
これって深いんだよなぁ。旅を人生に挿げ替えてこの映画を観ると分かってもらえると思います。ワタシが深いと言っている意味が。彼女からしてみれば、ワタシはまだまだ小僧でしょうから、笑って肩叩かれて終わりでしょうね。
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