ボブ☆ディランの頭のなか
今頃といえばいまごろ、中古を購入。
邦題がなんだか軽い感じだが、言いえて妙である。ディランは映画の主人公を演じるだけでなく、脚本にも参加している。この映画のテーマ自体が、彼の頭の中の事であると、会得できるからだ。星印がこれまた軽いが、これもオフィシャルなんだろう。
原題は「仮面と匿名」。主人公はジャック・フェイトという昔大物だったロック・スターで、慈善コンサートの為に刑務所から出されてきた。舞台は某国で、独裁大統領は死の床にあり、内戦の最中に、このコンサートを行おうというストーリー。
まず、ディランが架空の人物を演じているという「仮面」と、その主人公が実は・・という「仮面」。ストーリーを深読みすると、そういった意味合いが読み取れてくる。
ボブ・ディランがめちゃくちゃカッコ良い。副音声のみうらじゅんが言っていたが(この副音声も面白いです)、小林旭のように、ギターケースに足をかけたりする仕草。1台の固定カメラだけの演奏シーンのアングルとか。
セリフは全て、ディランの歌詞の様。全部のセリフの中に、ディランのメッセージがあるのでは?と思ってしまう。ハード・ボイルドなんだよな。
まさに、一枚のCDアルバムのように、何度も繰り返しみたくなる。そんな作品でした。
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