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May 03, 2007

スパイダーマン3

 痛がっていたGW前半のビデオに引き続き、こいつもイタい映画だったよ。
 サム・ライミは只者じゃないと思っていたけど、こういう風にイタがらせるとは思わなかった。
 スパイダーマンは単なるヒーローじゃないです。とても不完全な若者なんだよね。この不完全さが、観ている者にとって、イタい。そこがキモ。
 正義とかがテーマでないのがよい。登場人物の心の成長。ありがちなんだけど。
 よくよく考えると、スパイダーマンはアメリカ国旗の色なんじゃん。あそこで描かれている若者は、アメリカそのものなんだろうな。あの身勝手なイタさ、ダサさ。最後には許すことで自らも救われるという、サム・ライミのメッセージ。
 B級映画でカルト的人気監督のサム・ライミですが、スパイダーマンシリーズで一躍ドル箱監督になったけど、なんだか反骨精神を忘れてないのが良いね。ふつうのアメリカ映画だったら、3作目なんて派手になるだけで、その映像に「スゲー」とは思うけど、心に来ないもの。
 それはそうと、ウイリアム・デフォー(大好き)は、絵だけでも存在感が凄いな。息子役のジェームス・フランコも、楽しみな役者だよな。

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