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May 05, 2007

古田織部の茶道(桑田 忠親)

1589321 例の「へうげもの」というマンガにハマってから、へうげもの official blogをよく見ていて、気になった書籍を買い求めています。
 前に読んだ久野 治の「古田織部の世界」というハードカバーより、古い発行の今回の本は、文庫版。内容もとっつき易くて、面白かったです。
 久野治版と異なるのは、「織部正」と「織部助」という署名の解釈の違いが上げられますが、これは発行の新しい「古田織部の世界」の解釈が多分正しいのでしょう。
 なんのことかと申しますと、「織部」というのは、名前ではなく役職名で、手紙の最後の署名で「織部正」と書いていたのが、ある時期「織部助」と書いている事実についての解釈です。桑田忠親は「手紙の相手に遠慮をしている」という解釈に対し、久野治は「隠居し長男に織部正という役職を譲り、自分は織部助を名乗った」というものです。
 こういうのを読み比べていると、人の研究の進歩を感じて、大変面白く感じます。
 古い発行の研究書だといっても、切り口が違えば信用に足りないということはありません。新しい研究書は新しい切り口と、新しい発見を書きますが、古い研究書にすでに書き足りていることは、あまり書かないものです。
 「古田織部の茶道」で面白い切り口のひとつは、「織部好み」というものが具体的にどんなものかというものを、茶碗茶道具や、建築、料理に至るまで解説していることですね。
 また、家康から切腹を命じられるまでの過程についても、合点の行くものでした。
 興味のある人には、お勧めできる本です。

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