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April 09, 2007

ハンニバル・ライジング(トマス・ハリス)

410216706401 待ちわびられていただろうトマス・ハリスの新刊。今年には映画も出るっていうし、トマス・ハリス自身が脚本を書いているらしい。
 今やハリウッドのダーク・ヒーローといえば、ダース・ベイダーかハンニバル・レクターだからね。
 二人の共通点といえば、知性的で気品高く、圧倒的な力を持っていることにある。日本でいうなら、デューク・東郷か、赤い彗星の彼か。
 ワタシはといえば、前作の「ハンニバル」で、ちょっとゴチソウサマになって来た感がある。作者の頭の中で、ハンニバルが神格化してまっているんじゃないかと。もう少し冷たく冷静に描かないと、真実味がないというか。「なっ、凄いでしょ」なんて言われている様で、しらけてしまいそう。
 今回の出だしがまさにそういう感じ。ご大層な修飾語が並んで、ありゃぁ、これが最後まで続いたら疲れるなぁと思ったんですが、まーまーなんとか最後まで持ちました。
 映画と平行でやっていたのかどうかは分かりませんが、あらすじだけが書かれているような小説だったね。ストーリーは面白いので、映画向きなんだろうけど、昔書いたような豊穣たる感情はいまひとつ。
 怪物と呼ばれる前のハンニバル君の幼少体験と、復讐劇となる今作品。切なく惨めな感情がもっと来れば、良かったんだけどな。
 日本人の叔母が出てきて、日本文化が背景を彩るんですが、これも「ねっ、凄いでしょ」って言われている様で、これも食傷気味。まー、分かってあげられることもないが。
 ハンニバル・レクターは、神はいないと信じているひとりですが、では何を規範に生きているのかというとき、日本の武士道がその影響を与えているのではないか?という推察が出来なくもないんですね。深く読もうと思えば、そこまで読めるんだが、、、、
 ま、映画を楽しみに待ちましょう。泣かせてもらいたいんだよ。ワタシは。

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