辻堂にて
のっぴきならない事アリ、久しぶり高校の同級生と会した。
当然のことか、みんな藤沢・茅ヶ崎の湘南ロコで、生まれ育った土地にて結婚し、子供を儲け、主婦になっているとか、自営業を継いでいるとかいう奴が集まっていた。40過ぎでサーフィンやっていても、まだシニアサーファーとは呼ばれないよなぁ、なんて言いながら。
そんな彼らはのんびりというか、そう、落ち着いた感じの中にも心の底に火種が赤々と燃えている暖かさがあって、本当に地に足をつけて、悲しいこと・楽しいことを味わって生きている印象だった。ああいうのを何て言うんだろう。自分の生に、自信を持っているというのか。
僕はといえば、いつもワサワサと忙しく社会に立ち回ることに必死で、まるで、都会のアスファルトの上で、風に煽られて、カサカサと転げまわる紙屑みたいじゃないか、とさえ思ったものだ。そんな皆と同席して。
のっぴきならない事の張本人は、前に会ったとき(6年くらい前だったか?)と同じ涼しい顔で笑っていて、花に囲まれた壇上の写真額に納まっているばかりだ。
生きている間に、どれだけのことをやり遂げたいのかさえ、僕にも判っていないし、どれが出来れば良しなのかは、人それぞれだろう。幸せの定義が皆違うように。
さっき皆は落ち着いていて、自分ひとりがダメな様に思っていたけど、上手く行かなくて悩むことだってある、みんな一所懸命やってんだ!お前はどうなの?うん、一所懸命やってるって答える。
一所懸命やってたよねぇ、後から聞いただけだけどそう思う。幸せだったか?馬鹿だね、いい時だって悪い時だってあったよって、答えるだろうな。そんな事言いそうな、いい奴だったんだ。あそこに集まった連中と同じで。
安らかに眠って欲しい。
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