ラテンの国のおとぎ話
先日の記事でリンクしたイトイ氏の文章を読んで思い出した、友人から聞いた話。
彼が仕事で止むに止まれず、ひとりでブラジルに渡航していた折、夜寂しく聴いていたラジオの音楽に感銘を受けたんだそうな。ま、よくあることだけど。
それまで彼は南米の音楽をあまり知らなかったので、国を知るよい機会だし、まだまだ一人で滞在しなければならなくて退屈だから、街のCD屋(レコード屋さんだったか?)へ行ってその曲のCDを買ってこようと思ったわけです。
でも悲しいかな曲名がわからない。歌詞だかメロディーは鮮烈に覚えているので、試しに店員に「こんな曲だったんだけどわかる?」なんて唄ってみた。
ある程度有名な曲だったといいます。
「ああ、知ってる!でも誰の曲だったかな?」とか言って、他の店員に「こんな曲だったけど、誰だっけ?」と歌いだす。
そんなことをしていたら、周りの人が皆その曲を歌いだして、店内の他の客もつられての大合唱。その大合唱の中、求めていたCDが見つかり「お客さん、ありましたよ!」と手渡されたときに、今度は店内をあげて拍手喝采がおきたそうです。
異国の地で寂しい思いをしていた彼はその時、泣けてくるのをガマンするのに必死だったという。
おとぎ話みたいなハナシでしょ。好きなんだよなぁ、そういうの。誰のなんていう曲かは、聞いたけど忘れました。すいません。
The comments to this entry are closed.
Comments