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March 12, 2006

ススキノ、ハーフボイルド(東 直己)

4575510556 軽く読める日本人現代モノを欲していて手に取る。
 東直己は、札幌ススキノを舞台にしたハード・ボイルド調のミステリがウリの人ですね。読んだことなかったけど。
 これはマセた高校生がススキノを舞台に、事件に巻き込まれてゆく物語ですが、作者のススキノ便利屋シリーズの一部と見ていいでしょう。でも、主人公が高校生なので、初々しく読めます。
 それにしても、日本の最近のミステリは後半にどたばたっと謎解きがあって、性急に終わってしまうものが多いネェ。これもご多分に漏れず、同じような展開なのが残念。やっぱり軽そうな小説は、それなりなのか・・。

 ハード・ボイルド/探偵小説の起源は、スーパー・マンみたいな主人公が出てきて、勧善懲悪ストーリーを実践する小説に対抗して、リアリズムを追求する風潮から始まったと聞いています。
 このとき、主人公は情けなかったり、必ず正義が勝つと限らなかったりと、それまでの「お約束」みたいなものを覆すことで、スリリングな展開を産んでいるわけですが、今でも一貫して主人公達に共通する性質があります。
 それは、「真実」を追究して止まないということでしょう。
 主人公がそうでないとするなら、読者もナニが何だかサッパリ判らないストーリーが出来てしまいそうな気がするので、当たり前のことかもしれないけどね。
 そういった構図が、今回のこの本にも当てはまるなぁと、まあ、改めてそう思ったわけですが、主人公の高校生が真実の探求をするというモチベーションが、脆弱な気がして、後半少しシラケたかな。楽しく読みましたけど・・。

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