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November 17, 2005

フィール・ライク・ゴーイング・ホーム

B0006ZXESO ブルース・プロジェクトの製作総指揮であるマーチン・スコッセシが、直接メガホンをとった作品。

 マーチン・スコッセシゆうたら「タクシー・ドライバー」ですが、「ラスト・ワルツ」も伝説ですね。大体、ロックのライブ映画は今のところ、この人のラスト・ワルツか、ハル・アシュビーの「 レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー」じゃないですか?出てるミュージシャンをワタシが好きなだけかも知れませんが・・。あともう一個、「ヘイル・ヘイル・ロックンロール」ってえのがあるんだけど、もう入手難しいのかな?dvd化を強く望むのですが。

 ハナシが逸れているので戻します。巨匠マーチン・スコッセシですが、今回はテレビ的にポイントを絞ってきましたね。bluesをアフリカまで辿るってテーマ。
 若手ブルースマンのコリー・ハリスが案内役みたいになって、ケブ・モとかとジャムったり、ミシシッピからアフリカに飛んで、アリ・ファルカ・トゥーレに説教されたり(この人のカリスマ度はすごいねぇ、コリー・ハリスは恐縮しきりだし)と、展開があって、ま、面白い。
 「ま、」って一言入ったのは、今回ブルース・プロジェクトのセットを見続けて、疲れて来ちゃったのよ、正直言って。ブルースを語ろうとすると、どうしても黒人の歴史と切り離せないところがあって、そこが突き詰められていくでしょ。それはそれで良い。その通りだし、あのビートと心情を解き明かすには、それしか無いだろう。でも、それが解説として行われるから、沁みこんで来ないんだ。もう分かったよと言いたくならないですか。解説ばっかりでやられたら。
 この作品で気になったのは、ジョン・リー・フッカーについてで、「彼の音楽は聴いていて愉快になるものじゃない」みたいなナレーションがあり、その後、「彼の音楽は、その昔を知らない人たちからウケ始めた」ときて、coolなビートで踊っている白人達が写る。でも、どう聴いてもあのビートはcoolだった。この溝。
 はたして、ジョン・リーはその溝を悲しいものと思っていたか?音楽的に解き明かして行きたいのは、そういった心だなぁ。ワタシは。

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Comments

うんうん、言いたいことよくわかるよ。日本でも、ちょっと洗練されたブルースやると、すぐにルーツを忘れただなんだって言う人がいるじゃないですか。ルーツも大事だけど、それよりもその場の音そのものを感じること、楽しむことの方が大事なんじゃないかなって思ったりもするんだ。でないと、ブルースが棚の上に飾っとくような音楽になっちゃうよね。

Posted by: Y.HAGA | November 17, 2005 12:37 PM

HAGAさん、毎度どうもです。
BLUES PROJECTの映像は、一個一個で見ると
面白いし、アーカイヴとしてめったに見られない
昔のBLUES MANを見られる楽しみがあって、
オススメです。
でも、何本も続けて見ると、ベクトルがみんな同じような方向にあるので、しんどくなって来るんです。
純粋に演奏・楽曲の楽しさ・素晴らしさを追及するという、映像作品づくりが、難しいことなのかもしれないですね。

Posted by: BARI | November 17, 2005 09:36 PM

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