大都会のリズム
通勤時の大きなターミナル駅の中、人混みはあまり好きなものではないが、ああいった中をひょいひょいと歩くのは、得意な方だった。
大体が東京のサラリーマンは、あまり考えを巡らせなくても、どっちの人がどっちにどのスピードで移動していくか、みたいなことが習慣的に分かるから、それを計算しながら避けていく位のことが、出来てしまって来ていたのだ。これは、大都会のリズムとでも呼べばよいのか、そのリズムを掴めば、結構スイスイと歩けるようになるのである。
それがココ暫く下手糞になってきたなぁ、ということを、身を持って感じ始めてきた。
去年なんかは、ワタシ自身、昼夜が逆の生活になってしまったり、都心に電車で出かけなくなったり、ということが続いていたので、ああいった大都会的なリズムを失ってしまったんだと、思っていたのだが、どうやらそうでないことに気が付いた。
ヘッドフォン・ステレオと、携帯メールの普及なのだ、きっと。もう猫も杓子も。
手元の携帯に目を落としていたり、ヘッドフォンの中のリズムに埋もれて、自分が歩いている街のリズムを、全く感じない人が多くなったのだ。これは裏を返せば、雑踏のリズムを作り出す大多数が、それぞれ別のリズムを持つようになったと言って良いだろう。だから、今までのリズムでは、雑踏の中を渡っていけなくなってしまった。そこに、大きな流れのリズムが失われてしまったのだから。
別に今、何を批判したいワケでもないんだけど、東京の雑踏ひとつとっても、そういった変革が起こってきたんだということを、メモがわりに書いて置く事にする。
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Comments
あ、そうだったんだ。
そういわれるとたしかにそうですねぇ。
BARIさん、すごい……。
Posted by: いまおか | October 27, 2005 10:04 AM
まぁ、すごくもないんですけどね。人ごみでオドオドするわけですから。
しかし、あんまり、前見ないで歩く人、増えましたよね・・。
Posted by: BARI | October 27, 2005 03:29 PM