これはオススメしたい American Minor(American Minor)
日本版PLAYBOY誌がローリングストーンズ特集をやっていて、写真は「メインストリートのならず者」の頃のものを集めていたりして、カッコよかったんだけど、記事としては今更という、驚きもしないものばかりで(マニアにとってですよ)、まぁ、はっきり言ってもうひとつだったです。が、そんな中で、ストーンズフォロワーのバンドで成功しているのは、アメリカのバンドばかりだというような事が書いてあって、なるほどそうかもねぇと、ひとりごちたわけです。
エアロにブラック・クロウズ、シェリル・クロウ。もう崩壊したに等しいですが、ガンズ・アンド・ローゼズ。
前に紹介したRoosterはイギリスのバンドですが、音楽観がアメリカを経由して更にもう一回、イギリス人が彼らなりにもう一度模倣した感じで、それはそれで悪くないんだけど、ストーンズがサザンロックに向かった時の土臭さは、雰囲気だけに留まった感があって(それでも最近では珍しい方ですよねぇ)、そこがウリとは言えないものでした。どっちかというと、ハード・ロックなんだよね。
ストーンズのイメージって、ヒトによって違うんですけど、大方のヒトは、やっぱりメインストリートに代表されるような、サザン・ロックを取り入れたビートを連想するし、結局そういったビートをモノに出来ているのは、アメリカのバンドってことなのでしょうか。
今回のコレ「American Minor」ってバンドは、ギター2人にV・B・Dの男五人編成、ウエスト・バージニア出身の、新人バンドでデータがあんまり無いんですが(2002年に初ステージで、今年デビュー?)、もんのすごい土臭いギター・ロックを展開していて、ぶったまげました。
まずルックスが70年代を彷彿とさせる長髪で、フィルモア・イーストの頃のオールマン・ブラザーズか、往年のレイナード・スキナードかと思ったよ。
で内容は、正真正銘ストレートにサザン・ロックって感じ。サウンド・アレンジも現代的なヒネリがありません。最近はレコードスクラッチとかサンプリング入れたりするじゃない。そんなのは無し。
ボーカルはハスキー・ハイトーンなのかな。ジャニス・ジョプリンの音質に近い。流行っていたマルーン5とかの声の味。だからきっと聴きやすいです。これで野太いオヤジ声だったら、暑苦しくなるんだよ。ギターの歪み方とかは、ハード・ロックファンも飛びつきそうですね。
ガンズを脱退したイジー・ストラドリンが元ジョージア・サテライツのリック・リチャーズと一緒に、やっぱり土臭いコトやってますが、あれのパンクを経過しなかったバージョンですね。イジーも好きなんだけど、あのパンク・フレーバーがちょっとハナについて一所懸命になれんのですが、コレはイイわぁ。
大オススメ。一度聞いて欲しいなぁ。
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