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May 02, 2005

御町見役うずら伝右衛門・町あるき(東郷 隆)

uzura 知ってる人なら知っている、二代目矢作俊彦と言われた東郷隆です。ちなみにハード・ボイルドではありません。
 初めてこの人を知ったのは、007シリーズのパロディー小説で「定吉七番シリーズ」(Wikipediaにあったのが渋いねぇ)ってをみかけていて、気になってたんだけど、矢作俊彦のラジオ番組にゲストで来たときに、二人して腕白坊主同士の会話が繰り広げられるにいたって、読んでみたくなったのがきっかけでしたね。いたずら坊主なんだけど、インテリジェンスの土台がしっかりしているというか、そんな作風と見て取れました。
 なんども言ってますが、小説の本当に面白いところは、上手に面白く嘘をつくことなんですが、その根底に、どうでも良いことなんだけど、本当(事実)の土台がないと白けてしまうんです。そういったところが、上手く出来る人なんですね。
 この「うずら伝右衛門」シリーズも、池波正太郎の「長谷川平蔵モノ」から人情感を薄めた現代アレンジというのでしょうか、江戸の描写が極めて自然で、ことに、しゃべり言葉が町人から武士まで、多分そういう話し言葉だったんだろうと思わせる口語体と、町の描写や生活作法の時代考証がしっかりしているところとかが、比べられるに値するものだと思います。
 で、物語は結構、突拍子も無いエンターティメントあり、グロかったりというところが、現代的なストーリー作りなのかなと。

 ずばり、面白いです。お暇な方は是非。

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