字幕スーパーについて
知人のblogで知った以下のリンク。
はぁー、戸田センセ叩かれまくってるねぇ。ここまで叩かれているってことは、もう時代に追随できなくなっているのでしょうか?字幕スーパーって難しいんだってね。
左の写真は、その戸田センセの師匠筋である、清水俊二の著作(編集モノだけど)「映画字幕は翻訳ではない」
このひと、チャンドラーの翻訳でも有名ですね(日本のハード・ボイルドの文体は、この人が作ったって言ってもいいんじゃないかと)。
日本の字幕スーパーって世界でもピカイチのクオリティーなんだってね。映画を観るっていう行為を主体に捉えているから、言っているリズムとか、字幕の出ている時間とそれを読める字数とかも計算に入れて、セリフを日本語で表現する。大体1行10文字で2行まで。そんな条件で直訳や正確な翻訳は出来ないから、いかに同じ意味の言葉で、雰囲気を同じにするかというセンスも問われる。
こりゃ相当難しい作業だと思います。別に戸田センセを擁護するつもりも無くてね。やっぱり、時代に即したセンスを持ってないと駄目だろうし、映画自体の背景も勉強しておかないと、翻訳とは違うので、雰囲気だけを日本語にしてしまうってコトなんでしょう。
字幕スーパーの大家と言ったって、そんなに色んな分野に通じられるわけもないんだから、どんな作品でもこなすなんて無理だよね。
でも、なかなか新しい人が育ってこないらしい。そういうところ、もっと業界も力を入れて行ってもらえるといいよね。
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