How to Dismantle an Atomic Bomb(U2)
周りの反応からいっても、良いモノであろうことは察しがついていて、それでもすぐ聴きたいとは思っていなかった。
ヨシュア・トゥリーは名作だと思っているし、売り方、アートワークも正直カッコイイと思う。ワタシが世間に反発しているわけでもない。実際、手にとって見て、これはやっぱり名作だったと思ったけどね。
なんで食指が伸びなかったかというと、ボノがもうひとつ好きじゃないというか、苦手なのです。
なんというんだろう?本人に会ったことがないので本当の所はわかりませんが、なんというか、クルマに例えると、アクセルにアソビがなくて、ちょっと踏むだけでブォーって走り出しちゃう様なヒトトナリを見て取れて、それはちょっとコワイなと、倦厭したくなってしまうんです。
そういうのって、ロケンロールじゃん、アドレナリンぎんぎんで生きてるじゃん。みたいな捉え方もあろうかと思いますが、ロックの大御所たちって、実はそういう人少ないじゃないですか。ミック・ジャガーにしても、ポール・マッカートニーにしても、ジョン・ライドンですら、アソビがある人格を観てとれる。ま、今挙げたヒト達はみんな年寄りになっちゃってるし、英国人だけれども。
日本人に至っては、ロック界にそういう人知りません。
どうしてか?みんな若くして死んでしまったからかも知れません。
でも、ボノがそういう人でなければ、U2はなかったでしょうし、ああいう楽曲もなかったでしょう。彼を育んだ環境と真摯に対峙した、極めて真面目な結果の結実として、今のボノのステイタスがあるのに間違いはなく、またU2のトップを走り続けていられる理由もそこにあったでしょうが、エッジの存在も大きいと思います。
今回のアルバムは、エッジのアルバムだと、ボノは公言しています。そこは注目です。化学反応なんですね、やっぱり名作っていうのは。
3曲目、Sometimes You Can't Make It on Your Ownは名曲でしょう。
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