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December 22, 2004

何故か気合の入ったあとがき バッテリー(あさのあつこ)

batteri 児童図書だそうである。信じられない。ただ主人公が中学校に上がる前の少年であるという設定の小説なので、児童図書なのか?泣いちゃうくらい深い心の描写。子供にわかるのか?わかるという前提で書かないと、全てが嘘になってしまうんだけどね。読めばわかるけど。
 出てくる登場人物は、極めて一般的な身の丈の人たちで、もの凄く共感できる。ただ違うのは、主人公が13歳手前なのにも関わらず、天才的なピッチャーであるという設定ということである。野球の試合場面はなく、ただ中学入学前の春休みの時間を描いている。スポ根でもない。ソープオペラなのかというとそうでもない。すかっと爽やかな汗を描いているものとは違うんです。
 書き出しを読むと心配になるんだけど、読み進めると止まらなくなりました。面白いです。ぐっときます。子供じゃなくて、子供を持つ親が読むものなんでしょう。っていうか、読んだほうが良いと思うんだ。
 親になって初めて分かることがあるというけど、そのとき忘れてしまっていることがあるんだよね。子供自身がどういう思考回路を持っているかということを。この小説は、そこがテーマなんです。
 あとがきにそれが切々と書いてあるのですが、それだけ読んでも、切実な著者の気持ちが伝わって、ぐっときた次第です。あとがきでそういう風に思う本って読んだことなかったからさ。
 堪能しました。

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