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October 17, 2004

奇巌城(逢坂 剛(訳))

kigan.jpg 奇巌城と言えば、いわずと知れたルブランのルパンシリーズです。逢坂剛が翻訳しています。と、いうかリメイクに近いんでしょうか?

 子供の頃に誰しも、ホームズだの明智小五郎だのと一緒に、読んでいたんじゃないでしょうか?ワタシもルパン物は、「水晶栓」を読んだ記憶がありましたが、他の作品はあまり読まなかったですねぇ。なんだか読みづらかった印象があって。
 矢作俊彦がエッセイかインタビューで、ルブランの「奇巌城」をベタホメしていて、一度読んでみようかな?と思っていたのですが、今回、逢坂剛の訳により新しく文庫が出たので、手に取った次第です。

 推理小説というより、冒険活劇なんだよね。面白いです。でも、現代的な訳とも言えない、微妙な昔っぽいニュアンスが文体にあって、そこは何とかならないのかなぁ?と思ったね。
 あとがきや、巻末の解説を読むと、元々ルブランの原本は、語り口の視線があっちこっちに飛びまわったり、適当な書き流しがあったりして、辻褄が合わなかったりと、現代の小説化が書くものと比べると、つたない物だったそうで、ワタシが過去に読みづらいと感じたのも、そのせいだったのかもしれません。
 しかし逢坂剛版は、登場人物の一人称として、大きく書き直しているんです。ワタシが最初にリメイクと言ったのは、そうしたことに由来してるんですけどね。

 お馴染みの登場人物と、奇想天外なストーリー。テンポも良く、読みやすくなって、あまり本を読んでない人にも、オススメできるかな。読書の秋、懐かしいルパンを。

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