禁忌の色は美しい ヴィレッジ
禁忌の色は美しい。何故ならそこには命が懸かっているからだ。甘美な誘惑と取るのか?脅かすものと取るのか?
映画「ヴィレッジ」の謎は、なんということもない。そんなものだろうと、予告編の時から思っていたら、やっぱりそうだったので、驚きも笑いもしなかった。ナイト・シャマラン監督は「シックス・センス」からそれを上回るものを作れてないよ。ガラスに映った彼の顔を確認するまでもなく、「ここでカメオ出演するだろうな」とまで分かってしまったし・・。
でもこれを、スリラーとしてでなく、メロドラマと見るなら話は別。またしても盲目の少女が出てくる。彼女は闇の中に光を見出すことが出来る、という表現にいたく感動する。女優陣の演技がとてもよい。プロポーズのシーンも胸に来るものがあったね。
この村がどうなっていくのか、批判めいたものは存在しない。ワタシは幸せそうに見えたよ。ルールの中に生きることは、宗教の中に生きることと似ているし、それもいいでしょう。村上春樹の小説を思い出した。やっぱり禁忌の色は切ないよ。
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