お子様向けお子様活劇 サンダーバード
サンダーバードは1960年代にBBCにて放映された、スーパー・マリオネットと呼ばれる、特撮人形劇でした。国際救助隊というスーパーメカを駆使するチームが、誰と戦うというわけではなく、ひたすらストイックに人災・自然災害から窮地に立たされた人々を救うというテーマで、英国・日本で大ヒットを飛ばしたものでした。(後期、今回出てくる悪玉フッドも出てくるんだけどさ)
あのメカが凄い。あの南の島の秘密基地がカッコイイ。偶然の災害と知力・勇気で戦う姿が良い。想像を超えたメカが一般の市民の前に現れ、彼らが驚く姿が面白い。
しかし今回の映画の主役は、メカでもサンダーバードという組織でもない、そのファミリーの末っ子アラン(BBCでの本編では、4号を担当していたよね)の冒険活劇で、彼の成長を描くというストーリーとなっています。
これはかなり残念な結果でしたね。しまいには超能力まで出てきちゃって、それは反則だと思うんだ。
思ってみれば、あのスーパー・マリオネットのサンダーバードは、アメリカではウケてないんだよね。今回、アメリカ資本で作成された映画なんだから、彼らのお気に入りの構図である悪対正義、成熟していく若い力みたいなところがクローズ・アップされてもしょうがない事なんだろうけど。3人の子供が活躍する映画なんて、ハリポッターで十分じゃないのか?
ペネロープがチャーミングだったのと、3号の発射シーンが迫力だったのがよかったくらいだな。
今回は辛くてすまん。
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