メロンの味
カキ氷といえば、メロンが好きだ。色合いが爽やかなのと、くどくない甘味がよい。
しかし、あのシロップの味は、明確にメロンか?というとそういうことはなく、また色にしても然りである。要するに、あのメロンシロップというのは、メロンのイメージをデフォルメしたものなのだ。
ラーメンとインスタント・ラーメンを区別し、それぞれの美味しさを求めるように、氷メロンもまた、メロンとは非なるものの味があり、ワタシはそれが好きなのである。
しかし、昨今のカキ氷というのは、シンプルさを欠いて、ゴテゴテとフルーツを飾ったり、練乳をかけたりした、ゴージャスさを売りにしだした。そこまでは、まだ許せていたのだが、メロンシロップの味すらも、「夕張メロン」のごとき凝ったテイストが登場するにあたって、ワタシの好きだったメロンと非なるメロンシロップ味が廃れてきているのだ!
これはいけんよ。俺はあの味が好きなのに・・ラーメンでいうと、凝った本物志向のインスタントラーメンが、出前一丁やチキンラーメンやサッポロ一番を駆逐するようなものじゃないですか。
似て非なるものの味も、また文化。音楽とかにも言える事なんだけどね。なくなって欲しくないな。
-LOMO LC-A KODAK GOLD400 平塚ビーチパークにて-
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