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May 31, 2004

下妻物語(嶽本野ばら)

 原作読みました。「下妻物語」嶽本野ばら。
 驚いたのは中島哲也の映画版のイメージと少しもぶれる事が無くかったことで、普通、原作と比べると映画はしょぼくなってしまうのですが、少しもそんな気にならなかったですね。
 映画版は色んな手法を使って、一般の映画より情報量が多かったことは言うまでもないでしょう。それと小説が、主人公の一人語りというスタイルだったのが、ハマった要因と大きいと思います。
 映画版でも述べましたが友情を強く押したテーマではなく、勿論ロリ道でもヤンキー道でもなく、万人に通じる、人の生き方・スタイルと、夫々の交友という点にテーマは集約されています。人の生き方・スタイルが、登場人物にとってロリータだったりヤンキーだったりと極端なキャラクターを持っているので、大変わかりやすく読み手に訴えられる内容になっているんですね。
 「友情」という言葉をそのまま使うのは、ベタで嫌だとワタシも思います。それは、きっと、その言葉の本当の意味を多くの人が誤解して使っているのを知ってしまっていて、その誤解されたまま受け取られるのを嫌悪しているからに、ほかならないのでしょう。
 そういったテーマの小説は探せば沢山あるんでしょうが、モチーフになっている文化が面白く、文体の持つリズムが大変よいことから、良書といえると思います。面白かったです。映画もこっちも。

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