LOST IN TRANSLATION よかったよぉ
観ましたよ。「LOST IN TRANSLATION(ロスト・イン・トランスレーション)」これはワタシにはホームランコースでした。映画館出たあとも、切ないムードに溺れたまんまになってましたね。最高によかった。
まず極めてスナップ・ショットに近い感触の東京の映像がとても美しくて、この映像だけも切なくなってきましたよ。この東京の表現には賛否両論出ているみたいですが、ワタシの目に映る東京もこうです。きっぱりと。日本の心を描くというより、東京を見た印象そのものの目ですね。ワタシも東京に住んでいるわけではないので、同じ様に見えるのかもしれません。
そしてこうした表現が、いかにも旅に来ている気分を醸し出し、その場にいるよそ者として、主人公のビル・マーレイやスカーレット・ヨハンセンの孤独を浮き彫りにしています。
それが二人が知り合ったとたんに、疎外感のあった街は同じ表情であるにもかかわらず、なんだかヒリヒリとした心躍るものに変わります。心の持ち様で、なんだかよく分からない困った街はスリルとサスペンスの対象になっていくんです。
見知らぬ街で出会った男女の心の動きを恋愛とも、人間ドラマとも取れる内容は、それがどちらであったにせよ、本当の旅と孤独を知る人には、共感を呼ぶのではないでしょうか。
実際に旅に出ていなくても、実は今の暮らしぶりに違和感を持っているひとは、旅をしているのと同じことであり、その同志と巡り合ったっていうテーマとも受取れるんですね。別に舞台は東京でなくてもよかった。でも二人を引き立たす舞台は、東京でなければならなかったとも思います。
ま、何にせよ、ワタシは泣きました。
ソフィア・コッポラは、もう七光りとは言わせない傑作を作ったと思いますよ。完璧主義の親父は、完璧主義故に予算オーバーとなって、映画を作ってますが、この映画は予算をとにかく押さえたと聞いています。そうした、例えば照明が少ないとか、街の中で少人数で隠し撮りの様に撮るとかした結果が、よい演出の効果になったとも思います。
あらすじとかが知りたければlinkを参照してくださいね。もっと色んな情報を集めて(HIROMIXが出ててどうとか・・)書こうかと、観る前は思っていたんですが、本当に感動すると、そんなことはどうでもいいかな、と思えてしまうものですね。お勧めです。
しっかし、スカーレット・ヨハンセンかわいかったなぁ・・
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Comments
http://abcdane.net/archives/001068.html
ああ、そう・・(T-T)
でもやっぱ、男は30歳以上だよね。
Posted by: BARI | May 12, 2004 05:06 PM
初めまして☆
「ロスト・イン・トランスレーション」でこちらまでやってきました。
私はラスト・シーンでぐっときました。
なんだか素敵な映画でしたね。
トラバはらせてもらいました。
Posted by: ともっち | July 23, 2004 01:43 PM
ともっちさん、はじめまして。
まだやってたんですね、この映画。
細々とでも、ロングランしてほしいな。
ラストシーン、ホントに胸にきますね。
Posted by: BARI | July 24, 2004 01:10 AM